ノベプラ文芸部 小説勉強会(仮) ノベプラ文芸部 小説勉強会(仮)

執筆は孤独な作業……。
表現や技法をもっと学んでみたいけど、周りに教えてくれる人もいないし、やり方もわからない……。
より良い作品が書けるようにするにはどうしたらいいの……?

創作活動を続けていく中で、日々こんなふうに感じている方もいらっしゃるのではないかと思います。
一人集中して黙々と執筆する時期も必要ですが、時には大人数でああだこうだ言い合い試行錯誤しながら考えてみる、というのもモチベーション維持には必要なことかもしれません。
そんな訳で、今回はみんなで創作の練習の場として、小説の書き方のヒントとなる、全4回の「ノベプラ文芸部 小説勉強会(仮)」を開催します!

2週間ごとに、小説の執筆にまつわる「お題」を掲載していきます。
また、「お題」に沿って、執筆のヒントとなる現役編集者によるコラムも掲載します。
ノベプラ文芸部に参加されるみなさまはコラムを参考にしつつ、「お題」に沿った作品を投稿してください。
作品の優劣を競うイベントではありませんので、執筆の練習や日頃の息抜きとして、お気軽にトライしてみてくださいね。

また、本イベントはまだ「(仮)」付きのチャレンジ企画ですが、全4回の終了時点で合計参加作品数が1,000作品以上、または300名以上の方に参加頂けた場合、準備期間を設けた後に常設コーナーとしての設置を検討していく予定です。
執筆スキルの向上に興味がある方は奮ってご参加いただければ何よりです。

特別コラム 現役編集者が語る! 第2回『主人公の名前の出し方』

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メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。

(引用:太宰治『走れメロス』KADOKAWA)

この男に関する限り、なにもかも古かった。ただ眼だけがちがう。それは海とおなじ色をたたえ、不屈な生気をみなぎらせていた。
「サンチャゴ」少年は小舟を引き上げてある砂地を登りながらいった、「また一緒に行きたいなあ。金もいくらかたまったもの」

(引用:ヘミングウェイ『老人と海』新潮社 福田恆存訳)

吾輩は猫である。名前はまだ無い。

(引用:夏目漱石『吾輩は猫である』KADOKAWA)

みなさん。こんにちは、こんばんは、おはようございます。
ノベプラ文芸部顧問をしておりますHJ文庫副編集長のAです。
今回のお題は「主人公の名前の出し方」

みなさんは「主人公の名前の出し方」に工夫をしようと思ったこと、ありますか?
特殊な書き方をする小説じゃなければ、序盤のどこかで主人公の名前が登場することになります。
つまり序盤のうちに必ずこなさなければいけないタスクということです。
せっかくこなさなければいけないタスクなら、何か工夫を試みるのも面白いと思います。

今回は3つほど引用させていただきました。
1つ目は、インパクトのある冒頭部分の例でも良いくらいの有名なやつです。
これでもかと言わんばかりに、主人公の名前が印象付けられます。
2つ目は、誰か他の人に主人公の名前を呼ばせるパターンの代表例です。
名前を呼ばせる前に、主人公の印象的な描写を多く用いて、期待を持たせているのが良いです。
3つ目は変化球です。名前は無いけど名前が無いことによって主人公のキャラクターを印象付けます。
100年以上前の作品がここまで工夫しているのですから、負けてられないですよね。

私は仕事上の都合で割と小説賞の応募作品を読むことがあるのですが、結構気になるんですよね。
主人公の名前の初登場の仕方が。
ここで上手い工夫を凝らしている作品を見ると「おおっ!」っとなります。
何と言っても、これから物語の中でずっと付き合っていくキャラクターの名前ですからね。印象的であって悪いことはありません。
もちろん、「僕の名前は〇〇」のようなシンプルな名前の出し方で何の問題も無いのですが、せっかくのお題ですので、みなさん印象的な「主人公の名前の出し方」を考えてください。

特別コラム 現役編集者が語る! 第3回『キャラクター初登場時の描写の仕方』

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鋭い彼のには、人間の足はその顔と同じように複雑な表情を持って映った。その女の足は、彼に取っては貴き肉の宝玉であった。拇指おやゆびから起って小指に終る繊細な五本の指の整い方、絵の島の海辺でれるうすべに色の貝にも劣らぬつめの色合い、たまのようなきびすのまる清洌せいれつな岩間の水が絶えず足下を洗うかと疑われる皮膚の潤沢。この足こそは、やがて男の生血に肥え太り、男のむくろをみつける足であった。この足を持つ女こそは、彼が永年ながねんたずねあぐんだ、女の中の女であろうと思われた。

(引用:谷崎潤一郎『刺青』新潮社)

みなさん。こんにちは、こんばんは、おはようございます。
ノベプラ文芸部顧問をしておりますHJ文庫副編集長のAです。
今回のお題は「キャラクター初登場時の描写の仕方」。

前回に引き続き、キャラクターに関するテーマです。
初登場のキャラクターが現れたとき、その外見なり、雰囲気なり、ステータスなりの描写はそのキャラクターの印象を強めるためにとても重要です。
主人公の描写については前回の名前の出し方とシーンが被ると思いますので、今回はどちらかといえば、作中の重要人物と主人公が出会うシーンがメインになるでしょうか。

ちなみにライトノベル等のイラストが入る小説において、キャラクターの外見に関する描写が抑えられていることがあります。
これはキャラクターの初登場時にはイラストが入ることが多いため、外見についてはイラストに任せるという判断によることが多いです。
逆にライトノベルだとイラストを見てから、小説の本文にキャラクターの描写をイラストに合わせて追加するという作業が行われることがあるくらいです。

話はそれましたが、今回はイラストが無い前提での描写をしてください。
そうじゃないとテーマの意味が無いですからね(笑)。
引用は、かの文豪・大谷崎の処女作といわれている「刺青」のヒロイン(の足だけ)登場時の描写です。
「変態足フェチ小説やんけ!」と思われるかもしれませんが、まあそうですねとしか言いようが無いので興味があるようなら全部読んでみてください。
面白いですよ。最も好きな小説の一つです。
「貴き肉の宝玉であった」なんて表現、なかなか使えないですよね。
という訳で、あなたにとって貴き宝玉のような描写にチャレンジしてみてください。

お題・スケジュール

お題は隔週ごとに変更となります。終了したお題と参加作品はこちら

第2回お題:主人公の名前の出し方

主人公の名前の出し方によって、キャラクターの存在感を高めることができます。
どのように登場させると読者の印象に残りやすいかを踏まえ、投稿してみてください。

応募受付期間:2022年5月9日(月)12時00分~2022年5月22日(日)23時59分

第3回お題:キャラクター初登場時の描写の仕方

キャラクターを登場させるときに、どういった描写によって読者に印象付けさせるか、というのは大切な要素です。
キャラクターの特徴をどのように伝えるか、挑戦してみてください。

応募受付期間:2022年5月23日(月)12時00分~2022年6月5日(日)23時59分

参加特典

①1作品以上投稿したユーザーに限定称号「ノベプラ文芸部員 (仮)第2回参加者」を付与

①1作品以上投稿したユーザーに限定称号「ノベプラ文芸部員 (仮)第3回参加者」を付与

①1作品以上投稿したユーザーに限定称号「ノベプラ文芸部員 (仮)第4回参加者」を付与

②全4回のすべてのお題に投稿したユーザーにアバター「邪気眼ぱいせん(締め切り前ver)」、おすすめチケット3枚、称号「ノベプラ文芸部員 (仮)皆勤賞」を付与

アバター「邪気眼ぱいせん(締め切り前ver)」

③各お題ごとに参加作品の中からこれは!と思った作品を当ページ内で紹介&限定シークレット称号、おすすめチケット3枚、期限なし応援ポイント10,000ptプレゼント

注意事項

  • 各お題の応募受付期間終了後に特典の付与を行いますのでタグは残したままにしてください。
  • 当選は特設ページでの掲載、特典の付与をもって発表とさせていただきます。

参加方法

以下の条件を満たした作品を投稿する。

  • 公式タグ「第1回勉強会」を設定した作品を新たに投稿する。
  • 公式タグ「第2回勉強会」を設定した作品を新たに投稿する。
  • 公式タグ「第3回勉強会」を設定した作品を新たに投稿する。
  • 公式タグ「第4回勉強会」を設定した作品を新たに投稿する。
  • 小説系ジャンルの中から設定してください。
  • 「詩/短歌」「エッセイ/評論/コラム」「ブログ/活動報告」「ノベプラ掲載作品紹介」ジャンルでは参加できません。
  • 二次創作ジャンルでの参加の場合は原作「ノベルアップ+公式キャラクター」のみ参加可能です。
  • 作品種別は「短編」を選択してください。
  • 400文字~1,200文字の作品を投稿してください。
  • 文字数の中で物語を完結させる必要はありません。もちろん規定文字数の中でストーリーとしてまとめてもいいですし、ストーリーの中でお題に沿ったシーンを抜き出すイメージでも問題ありません。
  • 他のWEB投稿サービスにおいて発表済みの作品(転載)でも参加可能です。
  • 日本語で書かれたオリジナル作品であること。
  • 募集受付期間終了時に「完結」状態であること。
  • 同一作者による複数応募も可能。
  • 2022年4月25日(月)以降に新規投稿された作品でご参加ください。
  • 2022年5月9日(月)以降に新規投稿された作品でご参加ください。
  • 2022年5月23日(月)以降に新規投稿された作品でご参加ください。
  • 2022年6月6日(月)以降に新規投稿された作品でご参加ください。

過去のお題

第1回お題:インパクトのある冒頭部分

インパクトのある冒頭部分に出来ているかどうかは、読者を物語へ引き込むための第一歩です。
最初の一行? 段落? あなたの考える印象的な冒頭部分を投稿してみてください。

応募受付期間:2022年4月25日(月)12時00分~2022年5月8日(日)23時59分

特別コラム 現役編集者が語る! 第1回『インパクトのある冒頭部分』

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国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。

(引用:川端康成『雪国』創元社)
※新字体、新仮名遣いに変更しています

みなさん。こんにちは、こんばんは、おはようございます。
ノベルアップ+の新企画であるノベプラ文芸部にて前段コラムを担当させていただくことになりましたHJ文庫副編集長のAです。
文芸部なので担当というよりは「顧問」の方が良いですかね。
とはいえ文芸・文学にそんなに造詣が深い訳でもないので、どちらかと言えば編集者的なスタンスの発言が多くなるかと思います。
ご了承くださいませ。

さて今回のお題の「インパクトのある冒頭部分」ですが、小説にとって冒頭の掴みはとても重要です。
ここで読者にインパクトを与えることが出来れば、まずは勝ったと言えるでしょう。
少なくとも、もうちょっと先まで読んでみようという気にさせることができます。
小説賞の公募などでも、有利に働くことは間違いありません。

そう考えると、冒頭部には何らかの仕掛けやネタを仕込む方が良いのかと思うかもしれません。
実際その意識は重要なのですが、力を入れ過ぎたり、奇を衒い過ぎたりして滑った感じになるのは問題です。
無理し過ぎないことと、強く意識することのバランスを掴んでください。
アイディア自体はみなさんのものなので、ここでは触れません。
勉強会らしく文章の工夫について述べて行きましょう。

このコラムの最初で引用したのは、「雪国」の冒頭部分です。
誰もが知っているレベルの超有名な一節ですが、みなさんこの部分きちんと覚えていますか。
「~そこは雪国であった」みたいに、言葉を何となく足して覚えていませんか。
何か一拍置いた方が自然な気がして、「そこは」と挟みたくなる気持ちは良く分かります。
しかし、その一拍を入れてしまうと、この冒頭部分のインパクトがかなり弱くなることをご理解いただけるでしょうか。
いきなり雪国の景色が広がる、という印象を伝えるためには、この書き方が効果的です。
そして、畳みかける様に続く「夜の底が白くなった」というシンプルかつ美しい比喩表現の効果も倍増しますよね。

このようにほんのわずかな違いで、人の心を掴む力は変わります。
「インパクトのある冒頭部分」
みなさんの技術や知識を是非見せてください。

第1回お題:インパクトのある冒頭部分

インパクトのある冒頭部分に出来ているかどうかは、読者を物語へ引き込むための第一歩です。
最初の一行? 段落? あなたの考える印象的な冒頭部分を投稿してみてください。

応募受付期間:2022年4月25日(月)12時00分~2022年5月8日(日)23時59分

特別コラム 現役編集者が語る! 第1回『インパクトのある冒頭部分』

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国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。

(引用:川端康成『雪国』創元社)
※新字体、新仮名遣いに変更しています

みなさん。こんにちは、こんばんは、おはようございます。
ノベルアップ+の新企画であるノベプラ文芸部にて前段コラムを担当させていただくことになりましたHJ文庫副編集長のAです。
文芸部なので担当というよりは「顧問」の方が良いですかね。
とはいえ文芸・文学にそんなに造詣が深い訳でもないので、どちらかと言えば編集者的なスタンスの発言が多くなるかと思います。
ご了承くださいませ。

さて今回のお題の「インパクトのある冒頭部分」ですが、小説にとって冒頭の掴みはとても重要です。
ここで読者にインパクトを与えることが出来れば、まずは勝ったと言えるでしょう。
少なくとも、もうちょっと先まで読んでみようという気にさせることができます。
小説賞の公募などでも、有利に働くことは間違いありません。

そう考えると、冒頭部には何らかの仕掛けやネタを仕込む方が良いのかと思うかもしれません。
実際その意識は重要なのですが、力を入れ過ぎたり、奇を衒い過ぎたりして滑った感じになるのは問題です。
無理し過ぎないことと、強く意識することのバランスを掴んでください。
アイディア自体はみなさんのものなので、ここでは触れません。
勉強会らしく文章の工夫について述べて行きましょう。

このコラムの最初で引用したのは、「雪国」の冒頭部分です。
誰もが知っているレベルの超有名な一節ですが、みなさんこの部分きちんと覚えていますか。
「~そこは雪国であった」みたいに、言葉を何となく足して覚えていませんか。
何か一拍置いた方が自然な気がして、「そこは」と挟みたくなる気持ちは良く分かります。
しかし、その一拍を入れてしまうと、この冒頭部分のインパクトがかなり弱くなることをご理解いただけるでしょうか。
いきなり雪国の景色が広がる、という印象を伝えるためには、この書き方が効果的です。
そして、畳みかける様に続く「夜の底が白くなった」というシンプルかつ美しい比喩表現の効果も倍増しますよね。

このようにほんのわずかな違いで、人の心を掴む力は変わります。
「インパクトのある冒頭部分」
みなさんの技術や知識を是非見せてください。

第2回お題:主人公の名前の出し方

主人公の名前の出し方によって、キャラクターの存在感を高めることができます。
どのように登場させると読者の印象に残りやすいかを踏まえ、投稿してみてください。

応募受付期間:2022年5月9日(月)12時00分~2022年5月22日(日)23時59分

特別コラム 現役編集者が語る! 第2回『主人公の名前の出し方』

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メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。

(引用:太宰治『走れメロス』KADOKAWA)

この男に関する限り、なにもかも古かった。ただ眼だけがちがう。それは海とおなじ色をたたえ、不屈な生気をみなぎらせていた。
「サンチャゴ」少年は小舟を引き上げてある砂地を登りながらいった、「また一緒に行きたいなあ。金もいくらかたまったもの」

(引用:ヘミングウェイ『老人と海』新潮社 福田恆存訳)

吾輩は猫である。名前はまだ無い。

(引用:夏目漱石『吾輩は猫である』KADOKAWA)

みなさん。こんにちは、こんばんは、おはようございます。
ノベプラ文芸部顧問をしておりますHJ文庫副編集長のAです。
今回のお題は「主人公の名前の出し方」

みなさんは「主人公の名前の出し方」に工夫をしようと思ったこと、ありますか?
特殊な書き方をする小説じゃなければ、序盤のどこかで主人公の名前が登場することになります。
つまり序盤のうちに必ずこなさなければいけないタスクということです。
せっかくこなさなければいけないタスクなら、何か工夫を試みるのも面白いと思います。

今回は3つほど引用させていただきました。
1つ目は、インパクトのある冒頭部分の例でも良いくらいの有名なやつです。
これでもかと言わんばかりに、主人公の名前が印象付けられます。
2つ目は、誰か他の人に主人公の名前を呼ばせるパターンの代表例です。
名前を呼ばせる前に、主人公の印象的な描写を多く用いて、期待を持たせているのが良いです。
3つ目は変化球です。名前は無いけど名前が無いことによって主人公のキャラクターを印象付けます。
100年以上前の作品がここまで工夫しているのですから、負けてられないですよね。

私は仕事上の都合で割と小説賞の応募作品を読むことがあるのですが、結構気になるんですよね。
主人公の名前の初登場の仕方が。
ここで上手い工夫を凝らしている作品を見ると「おおっ!」っとなります。
何と言っても、これから物語の中でずっと付き合っていくキャラクターの名前ですからね。印象的であって悪いことはありません。
もちろん、「僕の名前は〇〇」のようなシンプルな名前の出し方で何の問題も無いのですが、せっかくのお題ですので、みなさん印象的な「主人公の名前の出し方」を考えてください。

開催期間

  • 第1回:2022年4月25日(月)12時00分~2022年5月8日(日)23時59分まで
  • 第2回:2022年5月9日(月)12時00分~2022年5月22日(日)23時59分まで
  • 第3回:2022年5月23日(月)12時00分~2022年6月5日(日)23時59分まで
  • 第4回:2022年6月6日(月)12時00分~2022年6月19日(日)23時59分まで
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