不思議な剣を持ち大人から突如幼女となってしまったエルルと、剣のアバター(?)であるレーヴァ。 幼女の癖に酒癖が悪い彼女に付くのは紳士であるライザと、心優しい変態であるセラディス。 そんな彼女らの旅路を度し難い敵たちが襲います。 エルルは実はそんなに強くありません。滅多打ちにされるし、お腹を引きずり出されてしまいもします。 それでも逆転の糸口は常にどこかと探し当て一気に引き抜いて勝利を掴みとるのです。 しかし、勝利してもただめでたしめでたしとはなりません。そこには単純ではない後味の悪さや考えさせられる動機が存在しています。 柔らかい文章で読みやすくスラスラ読めるのに甘い甘美と毒々しい苦みを内在した作品です。 ちなみに私の一押しは老婆の言葉で超常的な存在故の余裕を見せてくれるレーヴァちゃんです。 素晴らしいイラストもあるのでまずはそこからでも。