レビュアー

ネタバレ

一人の記者の物語

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 がっつりネタバレです、ご容赦を(/・ω・)/  私自身が文字を泳ぐ魚、ですが、その言葉にぴったりの職業がここにあった、とまず思いました。  ”記者”  読みながら、ああ確かに、彼らも文字を泳ぐものだなぁと感じました。  だからこそ、この物語の「世を泳ぐ」というタイトルは本当にぴったりです。  1000文字にも満たない短編なのですが、それ以上のボリュームを感じる感情や細かな表現、様子がそこにありました。  この物語の好きな点が2つあります。  1つ。  妥協しない。  もう見れない彼らの笑顔を安売りしない。  例え自分自身の食い扶持が中々見つからない事態になろうとも諦めない、安売りしないという固い決意、信念が見える部分がかっこいいなぁと感じたこと。  2つ。  缶コーヒーです。  大体の人がポイ捨て描写が多い中、現代のリアルさを感じさせるように、ポイ捨てを一切せずごみ箱を探す様子。  自動販売機に時々ゴミ箱って備え付けられていないですよね。  その様子が、あーあるある、と思わせて、よりリアルさを匂わせてきます。  この2つの部分が、短いながらもぎゅっとわかりやすく詰め込まれていて、素敵だなぁと感じずにはいられませんでした。  記者という、一人の男の生き様。  かっこいい小説。  この言葉がぴったりな作品です。

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投稿日:2020年11月19日 19:43

最終更新日:2020年11月19日 19:56