レビュアー

ネタバレ

現代に潜む古典妖怪

♡

1,500

〇

0

 現代妖怪達、あるいは現代に潜む古典妖怪達を描く読み切りのホラー短編集です。  一話ごとの長さも程良く、快適に読めます。  タイトルで、登場妖怪が分かりますので興味を引かれたもののみ読む事が出来ます。  私もタイトルで興味を引かれた話のみを読みましたが、大半が素晴らしいものでした。  読ませて頂いた中で特に気に入ったのは「ほら夜が来る」「泥田坊」「おろち」「シシノケの心」でしょうか。 「ほら夜が来る」は、現代に潜んだ古典妖怪達を雰囲気たっぷりに描き。 「泥田坊」は「そもそもその場所は何であるのか」と人と自然を交えて描き。 「おろち」は「尊い犠牲」を押し付けられた者達の心情を……オロチ関連の創作で、この着眼点は凄いです。 「シシノケの心」は優しき守護者を切なく描き。  何時の時代も、妖怪達は人と共に在り続ける。  この先の時代も、妖怪と怪談は産まれ続けるでしょう。  そして古典妖怪達もまた「古い隣人」として生きて行くのでしょう。  何時の時代も妖怪達は存在し続ける。  それを教えてくれる短編集です。

1

投稿日:2021年4月7日 21:27

最終更新日:2021年4月7日 21:27