ネタバレ

呪いがおりなす科学と嘘の裏神話を読んで

♡

500

〇

0

まずは素直に面白かったと言わせてください。家族を人質に取られる、相手は予知能力と高い戦闘力を持っている、見ず知らずの他人をそんな強敵の元に連れていかなければならない。そんな絶望的なスタートからひとつひとつ課題がクリアされキャラクター達が団結していく様子は多くのカタルシスを生み出しました。物理的な問題解決と精神的な成長が合わさった王道ストーリーでしたね。あずななら精神的に四阿に働きかけるのではないかという予想も、思い通りとはいかずラストのひと波乱を呼んでしまったのは意外でした。しかしそんなひと波乱があったからこそエンディングの大団円や後日談の平和さが強調されたのではないかと思います。 また武天というキャラクターを本作のお気に入りとして挙げさせていただきます。風を操る能力はシンプルにかっこいいですし、クールな現実主義者に見えて実際は情に厚かったり、すごく強いのに惟子の尻に敷かれてたり(天狗衣装を勝負「下着」と揶揄されてたのには笑いました)ギャップが良かったです。 少し贅沢を言うと、作品の舞台がひとつの町の中に納まっているだけに土着性があっても良かったのではないかと思えます。(四阿の過去が町内で有名な昔話になっていたりとか、惟子の神社と地元妖怪の関係性とか)また、五円玉という比較的新しいものが宝具なだけに四阿がいつ頃誕生した妖怪なのか等、もう少し細かい設定があっても良かったと思います。 とは言え、メインである人間ドラマやバトル、謎解きの要素でかなり魅せてくれる作品なので、些細な点は気にせず本筋だけで十分に面白い作品です!

1

投稿日:2020年3月19日 15:33

最終更新日:2020年3月19日 15:33