ネタバレ

闇に漂う「ナニモノカ」と、神に挑む「ナニモノカ」の激突――それは「思念による」戦い――この行く末を見届けたい……「大人のファンタジー」

♡

0

〇

10

 《怪しげな仕事を生業とする祖父と二人きりで暮らすニーチェは、どこにでもいる、少々痩せぎすの少女。共存する「心の友」と日々を暮らしている。そんな彼女の、「決して平穏ではないが平和といえる」日常は、「神のナニカ」より生まれ出でた「神に挑む」者たちとの邂逅によって、過酷な戦いの日々へと変貌していく――》  脆弱な、人間・ニーチェを優しく母性で包み込み、道を説き、戦いを導き、その身を守るのは、「闇に生きる(潜む)」ナニモノカ――古より生き永らえる謎の存在……。  やがて、ニーチェと共存する「心の友」をきっかけに始まる悪しき存在との闘いは、現在佳境にござりまする……。  登場人物それぞれに抱える深い「業」が複雑に絡み合い次々顕現する不幸。 残虐な描写もありますが、緻密な心情が綴られた、時に涙がホロと零れる切ない人間ドラマであると思います。  正直、序盤は自分の頭で咀嚼するのが困難でありました(現在も、あっちこっち気持ちが振り切って大分迷い子気味)。 今はどうにかこうにか寄り添って、なんとか最後まで見届けたい、という思いです。  「言葉の羅列が趣味」と作者は仰ってますが、膨大な語彙量をバックボーンに、全編リズム良く、美しく繊細な語りで綴られるお話。 「大人が読むべきファンタジー」であります。  ――欽〇ン賞・決定! なのであります。    

4

投稿日:2021年2月24日 17:41

最終更新日:2021年2月24日 17:41