可憐で、不気味で、かっこいい。 魔女たちの織り成す物語

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この小説からは、確かな『物語』を感じました。 「サイアクの魔女」である主人公、ヒメツルの魅力的なキャラクター。 ヒメツルが、そしてスズランが暮らす世界は、まるで生きているかのように濃密に、繊細に描かれています。 一つ一つの設定がとても丁寧に作られていて、読んでいると頭の中にその世界が次々に構築されていきました。 魔法、聖騎士団、牧歌的な村、不気味な森……そして、魔女。細かに練られたそれらが、躍動感のある物語の中でしっかりと生きていました。 なによりそれらを彩るのは、魅力的な魔女たち。 スズラン、クルクマ…… そしてある意味元凶でもある神子にして勇者、モモハル。 キャラクター達が出逢う事で物語が始まり、運命が始動する。次々と巻き起こる騒動に心が躍りました。 なにより、作者の方の「愛」がキャラクター達に注がれているのが本当によく分かります。 読んでいる中で台詞の一字一句、挙動の一つ一つが生命があるように描かれていて、活き活きと表現されているので脳内で登場人物たちが躍動感をもって動いてくれるのです。のめり込んで読んでしまいました。 展開も飽きさせません。 起承転結、ストーリーが始まり、美しく息づき、そして完成に向かっていく、綺麗な筋道がたっています。 少々()ひねくれていても、しっかりとした信念をもつ主人公のヒメツル…スズランが歩む道。 不気味で神秘的な魔女と魔法の世界。 その一方で牧歌的で可愛らしい小さな村の情景。 そこを舞台に繰り広げられる魔女の戦い。 王道。暖かく、そしてかっこいい。 ラストバトルは、文字だけでここまで胸が熱くなるのかという表現に感服致しました。 この小説には確かな『物語』が存在し、読者をその物語に誘う力、魅力が溢れていました! 最悪の魔女の物語はまだまだ続いています! 稚拙なレビューで申し訳ありません。 この素晴らしい「サイアクの魔女」の「サイコウの物語」を表現したかったのですが……至らない部分が多いです。 これからも応援しています!がんばってください!

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投稿日:2020年11月3日 19:46

最終更新日:2020年11月3日 19:46