レビュアー

鈍色の文

♡

1,000

〇

0

読み始め、その硬質な色を放つ文体にぐっと引き込まれました。 一言一言に時代感を感じさせてくれる文章があるからこそ、余計な描写をだらだらと書かずとも情景や空気感が伝わってくる。 さして長いお話ではありませんが、この物語はこのサイズ感がベストであると感じます。 間延びすることなく、短編の中で話がコンパクトに纏まり、しっかりとそこに描き出された人物のドラマと世界観を伝えてきてくれる。そしてそこに、ありきたりではない独自性が存在している。 人物の口から語られる情報は驚きのもので、そこに興味を持って先を読みたくなりますが、しかし語りすぎず一体何があったのかと読後にも余韻を持たせるような所がまた良いです。 先にも言ったように硬質な文章でありながら読みやすく、状況を理解しやすいため、戦闘シーンの圧倒的な臨場感と動きの勢いというものが描き出されていました。

1

投稿日:2021年5月2日 09:41

最終更新日:2021年5月2日 09:41