レビュアー

クトゥルフ神話入門にちょうどいい作品

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 小説投稿サイトの読者及び作者様のほとんどはクトゥルフ神話についてある程度の知識を持っていると思いますが原作というか代表作である「クトゥルフの呼び声」が1926年の作品でありその他のラグクラフト作品もほぼ第二次大戦前に発表されたものです。  クトゥルフ神話に二元論と四大元素の要素を付与して今の神話大系を確立したオーガスト ダーレスも遺作が1971年発表ですのでクトゥルフ神話はホラーとしてもSFとしても古典と言って良いレベルのものです。  TRPGや映画(ほとんどB級ホラー)派生作品や旧支配者がRPGの敵キャラとして取り上げられていますが原作を手に取って読む方は少ないと思います(手記や独白、記録的な表現が多く活字慣れしていない人には退屈かもしれません)。  前振りが長くなってしまいましたがこの作品はライトな文章で読みやすく、クトゥルフ神話のキーになるワードや事象がわかりやすく表現されていて大変ハードルが低くとっつき易くなっています。  内容は読んでのお楽しみと言うことで深く触れませんが小笠原諸島の南に出現した新島、そこにある謎の建造物を調査に来た大学の研究チームが怪異と遭遇するというものです。  コズミックホラーと言うよりは「インディージョーンズ」や「ハムナプトラ」のような遺跡や怪異をモチーフにした娯楽作品でホラーが苦手な方でもクトゥルフ神話の概要が分かり、楽しめる作品になっています。  クトゥルフ神話ってとっつき難いと思っている方に入門編としてぜひ読んでほしいですね。  以上、駄文失礼いたしました。

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投稿日:2020年9月14日 12:38

最終更新日:2020年9月14日 16:02