始まりはよくある異世界転移。
『救世主』として召喚された佐藤がこれから活躍すると思いきや……。
真の主人公は『研究者』ソルトです。
……これ、佐藤(砂糖)とソルト(塩)なんですね。
とある異世界(実は○○)に調査の為に降り立ったソルトは、いなくなってしまった佐藤の代わりとしてこの世界を救う為に一肌脱ぎます。
最近の風潮としては魔法>科学な感じですが、個人の素養に寄るところが大きい魔法よりも、誰にでも使える科学の方が有利だと思いますね。
ソルトの主な武装はアイアンマンのようなロボットスーツ。様々な武器が内蔵されている他に銃火器などのオプションも豊富です。
その戦いは冷静にしてクレバー、スーツの性能にものを言わせるだけでなく搦め手も使います。
ソルトはそんな科学を使ってこの世界で無双する訳ですが、やたらめったら敵を倒していく訳ではありません。
高い知性を持つ文明人として、効率的な方法でこの問題を片付けようとします。
侵攻してきた敵部隊を軽く片付けた後は敵の首魁に狙いを定めます。いくらソルトが強いと言っても全面戦争になれば手が回らずに甚大な被害が発生するでしょう。
科学者らしく淡々と、チェスの様に理詰めで物事を運ぶ様が格好いいですね。
頭の弱いチョロインなエルフのローリエを塩対応であしらいつつ、調査のついでに世界を救う――ソルトの活躍に刮目せよ!
以上、2章めの終わりまで読んだところのレビューとなります。