名探偵の条件は「猫に嫌われること」?

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 舞台は昭和初期。  クリスマスを目前に控えたそんなある日。  瀟洒(しょうしゃ)な洋館に真新しい看板――出来立てほやほやの探偵社に一人の依頼人がやってくる。  依頼人は学生服の美少年だ。  彼――海府(かいふ)志義(しぎ)は自分の姉に届けられたという不可解な絵を差し出し、絵の謎を解いてくれと探偵に依頼する。  志義の姉は、この絵が届いてから様子がおかしくなり、すっかりやつれてしまったという。  この探偵、興梠(こおろぎ)(ひびき)が、帝大で美学を修めたという経歴を持つことを、志義は調べてきたのだ。  興梠探偵は知的でお洒落、一見非の打ちどころのない青年である。  ただ、どういうわけだか飼い猫のノアローがまったく彼には寄りつかない。  その毛並みを撫でたことすらない。  しかし、そこは名探偵。  猫が懐いてくれなくても、散りばめられた謎を解き、優しい結末へと導いてくれる。  これは、聖夜にぴったりの心温まる物語。  ――読み始めるとすぐにおわかりかと思いますが、確かな知識量によって古き良き時代が鮮やかに描かれております。  肝心な謎解きの絵は画像でもわかりやすく載せられているので、皆様もぜひ探偵と一緒に絵画の謎にチャレンジしてみては?  このレトロで美しい世界観をどうぞ味わってみてください!

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投稿日:2019年12月19日 23:12

最終更新日:2019年12月19日 23:34