文学マニアに贈る、大正ロマンホラー活劇!

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時は大正、舞台は東京。 新人編集者の本郷虎丸は、奇ッ怪極まる幻想小説「狂人ダイアリイ」の作者をスカウトすべく、はるばる大阪から上京するのだが…… ……とまあ、概要はさておいて。主人公の虎丸くんが関わる五人の無名同人作家はいずれも曲者揃い踏み。 しかも彼らは文字や文章を書くことで、超常現象を引き起こしたり、現れし怪異と渡り合ったり―― バックグラウンドのストーリーはかな~りヘビーで陰惨なのですが。 作者の軽快な筆運びとテンポの良いギャグ、お調子者ながら情に厚い虎丸くんの人好きする性格もあいまって、スラスラっと楽しめます。 随所に描かれる雰囲気抜群のタイショウ時代描写、時折綴られる文学ウンチク、作者の小説に対する考え方や姿勢なんかも読み取れて、それらももれなく面白い! 一番の魅力はキャラクターですね。虎丸くん、昨今のラノベじゃ珍しくなった(?)好感の持てる応援したくなるタイプの主人公です。 脇を固める作家や敵も、どれも濃ゆくて印象深いのですが。そんな彼らと十二分に渡り合って「虎丸くん抜きじゃ物語が成り立たない」と思わせる手腕はさすが。 作中作たる「狂人ダイアリイ」と同様、この「狂人ダイアリー」もまた、読者を惹きつける魅力ある事間違いなし!

good

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投稿日:2019年12月2日 12:01

最終更新日:2019年12月2日 12:01