ネタバレ

静かに心が抉られます。

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孤独感を強く感じる作品でした。 主人公のルチフは、村の中で一人だけ目や髪の色が違っています。 村のみんなは優しく家族のように接してくれるのですが、それでも自分だけが違うのだという気持ちが拭いきれずにいました。 そこへある日、ルチフと同じ特徴を持つ少女、ベアタが現れて……。というお話です。 雪深い地域の厳しい環境が舞台ということもあり、静かな圧迫感というか、寂寥感のようなものが全編通して漂っている文章でした。 決してきらびやかなわけではないのですが、情景の描写がとても美しかったです。 常に雪景色な世界観と、炎のイメージがとても強く残るため、読み終わってみて振り返ると「きらきらした作品だったな」という印象です。 厳しい環境で共に生き抜く人々の絆は固い、という描写が要所要所で挟み込まれていて、そういう人情味が私はとても好きでした。 あのまま平和に暮らせていたらよかったのに……。 初見でダメージを負って欲しいのであんまり多くは書きませんが、けっこうしんどい話です。 ちょくちょく悲鳴を上げながら「つらい!最高!」ってテンションで読んでたので、つらい話が好きな人には強くおすすめします。

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投稿日:2021年4月6日 22:00

最終更新日:2021年4月6日 22:03