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ネタバレ

イッリとエリッカとフィルヴァニーナ!三人いれば怖くない。

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どうも。革波 マクです! 今日はらっくさん作の長編・ハイファンタジーをレビューいたします! ※『イッリの或る日』〜『異民族の営む採石場へ、ヴァンガルー王国が侵攻する』まで読後した上でのレビューとなります。 この世界は、国の思惑が行き交い、魔が咆哮をあげている。そんな淀む一面がある一方、人が強かに、そして穏やかに営んでいます。 この物語の肝は、そんな世界で三人の少女達の旅道中で成長し、葛藤していく姿にあります。 決して甘い世界ではない。けれど、襲いくる苦難に三人が互いを補いながら、女子トークに花を咲かせつつも、旅をしていくのがたまらないのです。 精緻で広大な世界がそこにある。 イッリとエリッカとフィルヴァニーナ━━彼女らが待っている。 私はやはりイッリ推しなんですけどね! 元お姫様でありながら、とある事件により『魔女』としての烙印を押されたイッリ。だから話し方もやや固めで、責任感があってしっかりものなのだけど、ちょっぴり一人合点しやすくて繊細なところがある。可愛いんですよ。そんなに無理しないで!横見たら仲間がいるでしょ!って言いたくなっちゃいます。推し! 三人の絡みとしてはサーヴォ編のサブタイ『彼は私の事が、その……』でイッリさんの恋バナ(?)を茶化す二人のシーンと、同じくサーヴォ編の『おんぶだ。歩き辛いだろう』おんぶをするシーンが好きなんですよね。癒し。可愛すぎ。どっちも元お姫様のイッリがいじられている。可愛い。 そんな彼女らにページを開けば会える…… しかし。こう思ったりするんですかね? 長編作品を読むのは、二の足踏んじゃうな。なんて。 まぁ。旦那。ご安心ください! ……何を根拠にって? 面白いのはもちろんなんですが、このらっく氏。 『作家』であり同時に『エンターテイナー』なんです。 黙って【プロローグ(漫画)】と【キャラクター紹介と各章紹介】を開いてみてくださいませ。 推しポイントを大きく二点挙げます。開いて頂きますと後述する魅力がよくわかると思います。 一つ目に。 まずわかると思いますが、漫画やイラストが非常に多いのですよね。 いや本当に。こんなにふんだんに使われている作品はあまりないですよ。 らっく氏とイラストレーターの高架さんの美麗なビジュアル達。 もはや有料コンテンツの方がいいんじゃないか?と思うくらい。 愛が詰まっています。どれだけ時間とお金と……リソースを投入してるんだろって感じです。もはや職人。 視覚として前提があるとイメージの補完をされ、三人の動向がよりイメージとして出てきやすくなります。 二つ目に。 本編というのが『イッリの或る日』から始まるものになるのですが、番外編として物語の完成度が高い。 番外編としてちょこっと書いたようなものではなくて、別個として物語が確立しているんですね。 らっく氏『ソーシャル・ゲーム』にヒントを得たと話しています。 『憧れていた夏の世界と、浜を襲う巨大な影。そして刀。』は夏限定のストーリーというところで、三人が本編とはまた違う顔を見せてくれます。 そして『エンターテイナー』として凄い点をもう一つ。 最後にらっく氏は連載マラソンを続けていて、もう更新三桁途切れずに続けているのです。書き手の私としては毎週更新でさえきついのに、すごい。すごすぎる。 その分、毎話が読み切りやすい文章量であり追いかけやすいです。 安定したペースで読み進められるというのは、読者として嬉しいですよね。 どうしたら読者が喜ぶのだろう。そう突き詰めていくらっく氏の創作に対する姿勢がもはや好きです。そうやって紡がれていく彼女らは幸せものです。 だからその世界を応援したくなるのです。 読まない手はないですよ。 彼女らの物語。ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。

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投稿日:2021年2月1日 18:38

最終更新日:2021年2月1日 19:08