光と闇、2つのドラマが交錯する

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【贄の王の呪い】によって、人間が住む大地を暗黒が侵食した。 その呪いを解くため、人々は1人の姫を生贄として捧げる。 姫の命と引き換えに光を取り戻した人間達は、大いに喜び平和を謳歌する。 生贄となって死んだ姫のことなんて、忘れてしまったかのように。 そんな人間達と残酷な世界を呪いながら、姫の友人だった1人の少女が人知れずひっそりと命を絶った。 人間達は、自分達を呪いながら死んだ1人の少女が【贄の王】の配下として蘇るだなんて、これっぽっちも想像していない……。 この物語は、人間達を呪う【贄の王】と主人公が織り成すドラマ、主人公が正体を隠して人間界に行くドラマ、そして主人公の生前のドラマという3つのドラマが絡み合う群像劇です。 独立したそれぞれのドラマが緻密に紡がれていて、全てのドラマの中心に居るのが主人公。 やがては、主人公を通じて、それぞれのドラマが交錯・収束するのだろう……というワクワク感とドキドキがたまらないです。 光と暖かさであふれる人間界と、闇と冷気に閉ざされている魔王城。光の世界と闇の世界を行き来する主人公を追うことで、2つの世界を楽しみ、2つの世界の行く末を見届けるのだと思います。 この先、2つの世界はどうなってしまうのか。光と闇の両方と関わりを持ってしまい、物語の中心となる主人公は、どのような決断をするのか。 物語の行く末・終着点がとても楽しみな作品です。

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投稿日:2021年1月26日 20:20

最終更新日:2021年1月26日 20:20