ネタバレ

孤独が澄み渡る夜空の下で、少女は星を見つける

♡

500

〇

0

 こちらの物語は、涙なしでは読めない青春ドラマです。  幼いころに、言いようのない孤独や世界に対する無力感を感じたことはありませんか?  それらを見事に表現された名作だと思います。  エピソードは27話、約70000文字なので、数時間で一気読みもできます。  それは文字数だけでなく、作者様の構成力・表現力にもよるところが大きいでしょう。  次々と進む物語と、巧みに描かれる主人公の心情はとても読みやすく、没頭してしまいます。  かくいう私もページを送る手が止められず、一日で読んでしまいました。  読み終わった時、胸を満たす「寂しさ」と「晴れやかさ」。  こうまで主人公に感情移入してしまったのか、と驚かされました。  物語の主人公は中学生の女の子、奈緒。  核となるもう一人の登場人物は小学校高学年の男の子、星志です。  孤独な二人が夜空の下で出会うところから、物語はゆっくりと動き始めます。  自身の存在に悩む奈緒は、夜にしか会えない星志と距離を縮めていきます。  やがて二人が寄り添いあい、互いの温度を感じられるようになったのも束の間。  物語は一気に結末へと動き始めます!  この中盤から後半にかけての怒涛の展開に、私は読むのが止められなくなりました。  読む人の感情を、上へ下へと揺さぶります。  主人公の直面する状況に、様々な想いが湧き上がってくることでしょう。  構成も上手で、しっかりと伏線が回収されます。  奈緒と星志、お互いの存在しか居場所のない孤独な二人がたどる涙の軌跡を、ぜひ手に取って、確かめてみてください。

0

投稿日:2021年10月13日 19:34

最終更新日:2021年10月13日 23:09