ネタバレ

よく練られた世界観と、王子様と幻獣キャラたちが魅力的な、前向きファンタジー

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 世界観がまずかなりいい感じ。結構細かいところまで練られてる感じで考察好きにはたまらないですね。  過去の歴史内の存在として"人間"が知られている。恐ろしい生き物で、どんなものも作り出せる賢さと、目的のためならどんなことでもできる残忍さを持っていたと、歴史の授業で教えてたりする。  人間は多くの技術を残し消えさったが、今は人間以外の種族たちが、その技術を使ってはいる。のだが、原理がよくわかっていないというような。  こういう、いかにもローファン的ハイファンタジーてイメージ、かなり好きです。て人はぼくだけじゃないと思います。  普通の動物もいて、おそらくは現実世界の人間(言語を操る知的生物)のポジションに、幻獣全体がいる感じだと思われるが、人間ほどの知性(あるいは好奇心?)を獲得できていないというようなパターンだとも思う。  上記のような考察をさせられた描写の中でも、個人的にはシーフード(もちろん我々に馴染み深い海の幸のそれぽい)が出てきたところが、特に興味深かった。  ハーピーであるソラも「人がどんだけ~」みたいなセリフ言ったりするけど、この手の描写は、個人的には深く考えちゃう。  で、ここまで世界観の話ばかりだったけど、この小説の一番の魅力はキャラクターだと思います。ハーピーとして先天的なハンデを抱えながらも、とても前向きな爆走娘ハルは、主人公としてとても魅力的。元気印キャラが好きなら、絶対に好感持てると思います。  また、物語の視点がハルの一人称なのですが、その、友達感とか、憧れとかを通しての、他キャラクターたちの描写も、素敵な感じです。  そして、いきなり本編でも大丈夫ではあるだろうけど、過去編である短編を読んでると、なかなか感慨深い描写もあるから、そちらから読むのが、個人的にはおすすめ。 「ハルと仲が良いのだな、イチカとやら」 「うん、幼い頃からずっと遊んでたから」 「昔からハルはこうも騒がしいのか?」 「そうだね、凄いうるさかったよ」 という会話、なんかニヤリとさせられちゃった

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投稿日:2021年2月23日 18:54

最終更新日:2021年2月23日 18:59