ネタバレ

ここには青春が詰まっている

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「バンドはオワコンじゃない!」 そんな作者のコメントが最初に目を引きました。 私自身、学生時代にバンドを組んでギターを弾いていた経験があり、今でも音楽活動を細々と続けいるのですぐに興味を惹かれました。 物語の主人公は一ノ瀬朔。 二十歳になったばかりの大学二年生で、「サラダボウル」というバンドサークルに所属するごく普通のベーシストです。 一応バンド活動はしているものの、惰性的で代わり映えのしない日々に疑問を抱いています。 そんなある日、サークルの新歓コンパの二次会(カラオケ)で、彼はそんなモヤモヤを吹き飛ばすような衝撃の歌声を偶然耳にするのでした。 それがこの物語のヒロイン、玉本玲との出会いでした。 彼女は同じ大学のテニスサークルに所属している一年生ですが、すぐにスカウト。そして返事は即OK! ところがこの玲ちゃん、なかなかの天然キャラで、ボーカルとしてスカウトされるほど歌がうまいのに自分の歌声が嫌いで、即決したのも「ギターとか楽しそうだなー」という理由だったのです。 結局、ギターに興味深々の玲はボーカル&ギター。 朔がベース。 朔の親友でイケメンだけど女性免疫の無い椎名京太郎がギター。 大学三年生で頼れる姉御肌の二宮琴がドラム。 この四人によるバンドがスタートするのです。 バンドや楽器を経験していた人なら、きっと誰しもが「特別な存在」になりたいと願い、そして大多数の人がその特別なものが自分に無いことを知り、挫折を味わったことでしょう。 この作品には楽器などのちょっとした知識や小ネタやバンドあるある。そして何よりも、社会人になるまでの猶予期間、モラトリアムな大学時代特有の青春が詰まっています。 「けいおん!」程のユルさは無いけれど、バンドをやっていた人でもそうでない人も、今正に大学生活を送っている人も、かつて送っていた人も、きっと青春の苦悩と輝きを感じられることでしょう。 さあ、皆さんもバンドをやりましょう!(暴論)

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投稿日:2020年3月1日 00:32

最終更新日:2020年3月1日 00:32