悲しくて、あったかい、終末世界の旅行記

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ナイフ投げが得意で、スーパーカブに乗って世界を旅する美少女ハナ。そして相棒の、人語を喋るオウム、ナギ。 一人と一羽が旅をするのは、人間の記憶を奪う霧が立ち込める世界。 一般の人は、この霧を吸うと、記憶を失い、一日ほどで消えてしまう。しかし、ハナは霧の影響を受けず、霧の中へ入れる体質だった。 ハナは霧の中に残された物資を拾い、必要な人に売ったり届けたりする潜霧士をしていた。 もともと旅好きで、様々な場所へと赴くのだが、その先でハナは出会い、霧の謎に迫っていく。 というお話。 この作品は短いエピソードで成り立っているので、すらすらと読めます。 終末的な世界観なので、悲壮感があったりするのですが、その中でも美しい光景や、あたたかな気持ちに触れることができます。 私が特に好きだったのは「故郷」のエピソードです。ここで見ることのできる景色が特にお気に入りでした。 ハナの旅行の中で、この世界の美しい景色などを発見できるのが、この作品の魅力だと思います。 また、景色だけではなく、人の生き方や考え方にも触れることができます。 物語中盤からはハナの過去や、霧によって記憶を失った人の末路を読むことができるので、ぜひ最後まで読んでいただきたいと思います。

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投稿日:2021年1月9日 20:40

最終更新日:2021年1月9日 20:40