ネタバレ

百合怪獣、地球に現る レビュー

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 3ヶ月かけてじっくり最終話まで読ませていただいて、自分にとって忘れられない作品の一つになりました。読んでいて自然とキャラクター達に愛着が湧く作品なので、ラストまで読み終えた後の喪失感 (ロス)が大きく、終盤はそれを恐れて、20話前後で一旦読む手を止めてしまう、なんてこともありました。それぐらい好きになれた作品でした。  メインキャラクターだけでなく、各回の多種多様なゲストキャラ(百合カプ)達も、その魅力が印象的なエピソードとともに丁寧に描かれていて、キャラクターの描写を凄く大切にされている作品だと序盤を読んでいた頃から感じていました。  内容に関してですが、作品のメインカプである岼子ちゃんと怪獣リユラの出会うハイテンションな導入の1話から始まり、以降は11.12話のように前後編のような回もありますが、基本オムニバス形式で進行していきます。  リユラは元はある異星人によって侵略目的で地球に送り込まれた怪獣なのですが、岼子ちゃんに一目惚れし、結果地球を他の異星人や怪獣から守ることになります。  最序盤は毎回基本的にリユラ一人で敵の怪獣と戦っていくのですが、回を追うごとに防衛軍、宿敵のアークヴァイパーと徐々に共闘していく仲間が増えていく流れが、物語を熱く彩ってくれます。  怪獣との戦闘シーンもバリエーションに富んでいて、特撮にはあまり触れて来なかった自分でも、綿密な描写からその様子を想像することができました。  敵として登場する怪獣達も、環境汚染で居場所を無くしたなどの過去を背負っているものもいたり、時折、一般人にカメラを向けられてまぶしっ!となるなどのお茶目な姿を見せる描写もあったりと、ただ敵として登場させて倒して終わりではない、作者さんの怪獣愛が伝わってきます。  百合怪獣、地球に現るは、リユラが岼子ちゃんと出会って変化し、愛を育んていく物語であると同時に、岼子ちゃん自身の成長の物語でもあるのではないかと(勝手に)思っています。12話や22話、最終話を読んだ後特に強くそう感じました。  そして個人的にオススメしたい!という回ですが、自分は特に岼子ちゃんの親友満里奈ちゃんのメイン回がどのお話も刺さって、中々一つには絞れないのですが、なかでも一番印象に残ったのが、第19話「あっ!石油が食べられる!!」~海獣カメゲソカニラ登場~です。内容は実際に読んで確かめていただきたいのでここでは伏せさせて頂きますが、満里奈ちゃんの芯の強さを垣間見れる回でした。最後のシーン、忘れられません。  また他にも、第17話「ふたりきりの楽園」~植手怪獣ブルーメン、古代植獣クロフィラス(二代目) 登場~は、重めの感情を投げつける百合が堪能できてこの回の姉妹カプが個人的にツボでした。12話や24話は、それまで怪獣リユラに頼ってきた人間達、防衛軍が自分達の力で敵怪獣に立ち向かうという展開が熱くて大好きで、第7話「一夜きりの再会」〜呪術怪獣リザレード・古代怪獣再生カングロス 硬質怪獣再生ディフェーザウルス登場〜も、作中きっての重いエピソードではあるのですが、救いのある結末で、…好きな回はこの他にもあるのですが、とにかくどの回も濃密な内容でボリュームがあり、毎回30分のアニメを観ているような感覚で楽しく読ませて頂きました。  まだまだ書き足りない事もありますが、やはり実際に作品に触れていただき、その世界観と個性豊かなキャラクター達、様々な形の百合カプと出会って、リユラと岼子ちゃんの物語を是非最後まで見届けていただきたいです。  最後に、アークヴァイパーさん、5話で登場して以来、推し怪獣はずっとあなたでした。幸せになって…

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投稿日:2021年4月28日 12:06

最終更新日:2021年6月2日 00:12