創作者たちによる謎解きホラー

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書き手と描き手によるミステリーとホラー、とても面白かったです。 書き手・御陵彬は幻想小説作家として物語を紡いでいましたが、ふと担当の黒野戒十からホラーを書かないかと話を持ち出されます。 幻想小説ばかりを書いてきたうえに、ホラーは苦手という彬は、参考になるという絵師・草壁鞍馬と出会い、そして「しょうけら」という謎めいた怪異と出会うことになります。 怪異の設定作りに取り組み始めた彬は、そこで何者かに付きまとわれているという感覚に襲われ、恐怖に苛まれます。そこから次第にミステリーとホラーが始まっていく物語です。 特に面白かったのは、設定です。 「しょうけら」という怪異が彬のもとに訪れた理由には、なるほどと思わされました。書き手にある力が作品に練りこまれていて、とても面白いなと思いました。物語を紡ぐことは、心に何かを残すものである、というのが物語に練りこまれているような気がしました。 彬の心情がとても豊かなのも、作家だからこそなのかなと思いました。 ちょっと生活や性格は残念なところもありますが、登場人物たちとの交流の中で見せる豊かな感情は読んでいてとても面白かったです。特に、終盤とか……、続編があると伺っているので、今後がとても楽しみです。 中盤まではホラー色が強いですが、登場人物たちの思惑なども終盤でだんだんと明かされます。 スピード感もある物語ですので、とても読みやすいです。ぜひ読んでほしい一作です。 素敵な物語をありがとうございました。

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投稿日:2020年10月11日 15:58

最終更新日:2020年10月11日 15:58