魔女系作品「金の魔女と銀の娘」の紹介をさせていただきます! この作品は、各地で殺戮の限りを尽くす金色の髪の魔女と、その魔女を追う青年「テオドール」、そして魔女と瓜二つながら、髪の色は銀色の少女「シェリア」が織りなすファンタジー小説です。 とにかく心理描写が丁寧で、テオドールとシェリアの距離感が愛おしく、もどかしく、旅の行方を見守りたくなる作品となっています。 個人的に上げたい三つのキーワードは 「復讐」 「魔女とよく似た少女シェリア」 「罪悪感から生じる葛藤」 です。 一先ずあらすじから! ◆あらすじ(作者様のページより抜粋) "彼女"は、本当に魔女なのか──。 かつて魔法と共に繁栄したその国では、 金の髪と瞳を持つ"魔女"が現れて以来、魔法が恐怖の対象になりつつあった。 テオドールもまた、魔女に故郷を滅ぼされた生き残りの一人だった。 やがて青年となった彼が半年前に出会ったのは、銀色の髪と瞳を持った"少女"シェリア。 魔女とそっくり同じ顔を持つ彼女は、"魔女"なのか。それとも。 魔女への復讐心に燃えるテオドールは、己の手で魔女を葬り去るために。 魔女として迫害され続けるシェリアは、真実を自らの目で確かめるために。 それぞれの思いを胸に秘めた二人が魔女を追う物語。 ◆注目ポイント! テオドールは復讐のために魔女を追っているのですが、その旅の途中で少女シェリアと出会います。 シェリアは魔女とそっくりながらも、髪と瞳の色は銀色で、性格は似ても似つかない…… とあるきっかけが原因で、一緒に旅をすることになった二人なのですが、 テオドールはシェリアを巻き込んでしまったことに罪悪感を感じ、シェリアもテオドールに、自分が魔女と似ていることで迷惑をかけているのではないかと引け目を感じてしまう。 そんな二人の距離感が、本当に切なくて、もどかしくて、でも愛おしい! 心理描写が非常に丁寧なのも相まって、二人の今後がとても気になる作品。 ストーリー展開はゆっくりですが、まったく気にならないと思います。 ◆最後に一言! もっと評価されるべき作品! みんな、読むんだー!