ごく普通の高校生の未玖。 そんな彼女が死神と出会い、手に入れてしまったのはwink killerというウインクで人を殺すことができる能力だった―― 人を殺す能力を手に入れた彼女は人殺しの重さを一身に背負い、苦しみます。 自分が殺すか殺されるか、そんなどうしようもない状況でも能力を使うことを躊躇い、苦しみながら片目を瞑るのです。 読んでいると「こんな若くて優しい子が背負うには重すぎる運命だ……」と不憫に思います。 もちろん歳とってたらOKってことは無いのですが、それでも本来は青春を謳歌してもっと楽しい時期だろうにと思うと切なくなるのです。 今の自分の救いは作品説明に書かれた「ハッピーエンド保証」です。 この状況をどうハッピーエンドにもっていくか。それは同じ書き手としても興味があります。 それとこの作品は多少コメディパートもありまして、未玖ちゃんとその友人や、死神とのコミカルで軽快なやり取りも魅力です。 優月さんのコメディ作品もぜひ読んでみたいので、いつか100%コメディな作品も書いてみてもらえたらうれしいなぁ、なんて思っています。 今はまだ2章ですが、謎も多く残っていて先の展開が楽しみです。 この文をご覧になったあなたもぜひ一緒に、未玖ちゃんの行く先を見届けませんか?