ネタバレ

珠玉の英国幻想譚

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六葉翼様の名作、英国幻想譚です。 この物語は、ロンドンの光と闇を丁寧に描写しています。 ロンドンの闇は、歴史ある国ならでは。 けれどもこの闇こそ、この物語の「魔法」をより際立たせています。 物語を書く上で、舞台となる場所の情景描写、説明は大変重要です。ロンドンの街角や通りについての説明がストレスなく読め、巧みな情景描写とともに頭に入ってきます。ガイドブックを開いた時よりも英国について理解が深まり、分厚い歴史書を開くより深く記憶に残るのは、やはり「ノーラたち、魔女の物語」の存在が大きいから。キャラクターたちがガイドとなり、我々を英国へ案内しているのです。 大変読後感の心地の良い小説です。これは本当に、魔女とともに行く「ロンドン紀行」なのです。  言葉からその場所の光景が浮かび、まるで街を歩いているかのような感覚になり、そこで働く人々や住人の息づかいが聞こえてくるのは、大変力量のある作家さんの証拠です。もしかすると「英国の歴史学者」で「小説家」なのでは? 上等な羊皮紙を前に万年筆を握る作者の姿が、私には浮かびました(◍•ᴗ•◍)ステキ!! 同じ作者様の【スクリーム貴族と魔法使いの弟子】も素晴らしい小説です。 実は弟子のモートが ♡大大大好き♡ なので、この【番外編】は特に推します。 ぜひ本編【ステップガールとワイバーンの領主】の【エルフィンナイトの章】とあわせて読んでみてください。 【エルフィンナイト】の章には、魔女のクリスマスパーティーが描かれています。 あとふた月もすればクリスマス。一足先に【ロンドンのクリスマス】を本作で体験してください。 作者様のさらなる活躍を心より期待しています。

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投稿日:2019年10月3日 21:15

最終更新日:2019年10月3日 21:51