地に降臨せし月を守るはいずれも癖ある四神

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 天に残りし月が、闇夜に迷う人の、道を照らす灯りとなるように、地に降臨せし月もまた、闇を背負いし人の、心を照らす一条の光とならん。  一人の青年が闇を抱えしまま、一生を終えようとした時、天から舞い降りし月は、青年を優しく包み込む。  その瞬間から月の受難は始まる。  天に残りし月が、ときには雲に簡単に飲み込まれてしまうように、地に降臨せし月もまた、人の悪意に、人外の黒い靄に簡単に飲み込まれるのか。  否。断じて否。  運命に導かれし四匹の神が、月の陰りを決して許さぬ。  一族から抜け出した孤高の忍者。  冷静沈着な双子の兄。  豪剣を振るう双子の弟。  天才と呼ばれる陰陽師。  地に月が降臨せし意味はなんなのか?  四神は月の身を、心を護りきることができるのか?  これは、魅力的な登場人物たちによって織り成される壮大な物語。  キャラクターがとても可愛らしく描かれており、描写の中でも行動に対する描写に卓越したものを感じる。  これは作者のしっかりとした観察眼の賜物であろうと私は思う。  そんな緻密な動きを取る愛らしいキャラクター達が躍動するのだから面白い。  暴力描写は多少あれど、時代物特有の血生臭さは、ほぼ感じさせないので、ライト系のファンタジーを好む方でも充分に楽しめるだろう。  一見の価値ありの良作。  是非ご一読を!

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投稿日:2020年10月15日 03:12

最終更新日:2020年10月15日 03:26