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メンタリストみたいに仕草から心を読んじゃう天才が、いじめや教師の腐敗など問題ばかりある高校の教師になったら?

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 メンタリストみたいに仕草から心を読んじゃう天才が、いじめや教師の腐敗など問題ばかりある高校の教師になったら?  という作品。  もうこれだけで面白いんですけど、この物語何がすごいってその問題の解決法。  勧善懲悪的にいいものはいい、悪いものは倒す。みたいな水戸黄門的な話じゃあない。  だってその倒すべき相手が生徒なのだから。倒せない。  さあどうするか。そんな話。  主人公 桂木鯖人(かつらぎさばと)は心理専門の大学教授。単に面白さを求めて大学を辞め、問題ばかりある高校の教師になる。  頭おかしいんすわこの人。  でもイケメンなので許される。そりゃもうスムーズに高校教師になる。  で、問題ばかりの高校は生徒だけじゃなく教師も腐っている。校長は何もしない。教頭がすべての問題をねじ伏せる。不登校がいる。いじめがある。その他たくさんの問題があるけどみんな知らんぷり。  何が楽しくてそんな学校に赴任するのか。  彼の目的は一つ。生徒全員が苦しみなく学校生活を送ってほしい。それだけ。  こう書くと精神論だ! みたいな、ビンタして更生みたいなシーンを思い浮かべるかもしれないがちょっと待ってほしい。  現代っ子の闇は根深い。  やることなすこと悪質陰湿、変に頭いいので対処も良い。なのでパッと一つの行動をしただけで更生はしない。それに教師も協力なんかしない。みんなハッピーへの道は遠い。  で、桂木先生の登場である。  彼にはすべてが見えている、わけではないが、ほとんど見えている。どういう順序で、誰をどうやって説得すればいいか。そのメンタリスト的な洞察力をもってして見極めてしまう。  そして、最適解じゃないかと思われる方法で問題を解決する。  いいですか? ()()()()()するんです。  いじめっ子を倒すわけじゃない。  教師を辞めさせるわけじゃない。  要するに問題の原因を排除するのではない!  ここがすごい!  ヘイトを集めた人間は物語的に(勧善懲悪的に)排除されるのが通例。でもそうじゃない。  桂木先生は手腕を発揮して丸く収めてしまう。  どうやるかって?  先生に任せなさいを読んでください。桂木先生かっこいい! ってなります。マジで。

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投稿日:2020年4月24日 17:47

最終更新日:2020年4月24日 20:45