武の頂点とごく普通の少女(?)のギャップが楽しい

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 のどかな風景の中で旅を続ける隊商。  その隊商は一瞬にして惨劇に巻き込まれる。  家政婦のミレーヌはその騒ぎの中、女主人と子供を守り、気丈にも恐ろしい魔物に棒きれ一本で立ち向かうが……。  そして、危機一髪という瞬間に助けが現れる。  その戦いぶりは、まさしく『英雄』と呼ぶに相応しいものだった。  衝撃的な出会いを果たした主人公のミレーヌと英雄ガラルド。  都に帰ったミレーヌは、ひょんなことから英雄ガラルドを含む流派の戦士たちの生活の場を守る家政婦に雇われる。  誰もがその名を知る英傑にして、卓抜した能力をもつ男ガラルド。  でも、この英雄はその人間離れした能力故に孤独であり、生活能力も皆無。家に帰ればパンツ一丁でうろつくのが当たり前。  それに対して、ミレーヌは真っ向から人として当然のことを求めていきます。  その認識の落差が面白い!  ガラルドの他の流派の面々も大概非常識なのですが、頭ひとつ抜けているガラルドと何故かそんな彼らに有無を言わせぬ迫力があるミレーヌを周囲は暖かく見守っていきます。  ガラルドの非常識っぷりも、カラリとしているのである意味爽快なのですが、それに対するミレーヌの一歩も引かない臆さぬ態度がホントに何とも清々しい。  そんなミレーヌだからこそ、ガラルドは彼女のことを自分にとっての『還る場所』と感じるようになる。  そんな二人の間に、心の交流が始まっていく。  流派のメンバーたちも、魔物の討伐を専門にするという殺伐とした仕事の割に明るく爽やかではありますが、明日をも知れない覚悟を秘めています。そん中にあって、突き抜けた常識はずれな強さをもつガラルドと何があっても当たり前の日常を大切にするミレーヌのやり取りは心和むものになっていくようです。  読んでいても、ミレーヌとガラルドの掛け合いは楽しく飽きさせません。  今後が楽しみな作品です!

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投稿日:2021年1月29日 07:17

最終更新日:2021年1月29日 07:17