重ねた時間が教えてくれる

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 彼女の名前は坂口 れな。  近所に住む北口(きたぐち) (けい)と小学生のころに知り合った、高校2年生です。  これまでの2人について、れな自身は次のような認識を持っています。 【いわゆる典型的な幼馴染で、ずっと学校も同じで、お互いの家もすぐ近くだった。私たちは子供の頃からよく一緒に遊んでいた。】  年数にして10年以上の付き合いとのことですから、小中高と変わっていく互いを見ていたわけで。  けれども2人の距離は近いままらしく。 【私たちは家が近いことから、毎日一緒に帰っていた。】  きっとその近さのまま成長したことで、自分が高校生であると意識できなかったのかもしれません。  過ごした時間と共に育ったはずの恋心は、彼女の中に閉じ込められていたのです。  告白失敗記録を更新したある日、それは窮屈な体に留まり続けるように思われました。  ですが失敗を重ねたからこそ、れなは気づくのです。 【時間は無限にあると言う考え方自体がそもそも間違っていて、時間は有限で、私はその時間を無駄にしてきたのではないだろうか。】  2人の距離は変わらなくとも、共有した時間は積み重なっていました。  彼女自身が「マンガなどの世界においてよくあること」と考える結末をどうぞ、あなた自身の目で見届けてくだされば幸いです。

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投稿日:2021年5月3日 17:44

最終更新日:2021年5月3日 17:57