七夜の月本編から、約一年。 七夜というペットから、宮ノ木葉月という人間に戻って初めての冬のこと。 葉月は初めての小料理屋でのおせちづくりのバイトで頭がいっぱいになり、同居人で大切な姉であるゆかりと過ごす大晦日の晩御飯のことをすっかり忘れていた。 「こたつに入ってテレビ見ながらご飯をわくわくしてるに違いない姉の期待を、裏切るわけにはいかない!」 数年の同居ですっかり胃袋を掴んでしまった責任を取るべく、葉月は思いを込めた晩御飯を作ることを決めたのだった。 * * * 七夜の月 -心を見失った人間と、人間を捨てた料理上手なペット-から約一年後。 大晦日の夜、少しだけ柔らかくなった二人と、あったかいごはんの物語。 「お待たせしちゃいましたね、どうぞ」 ----------------------------- 七夜の月 -心を見失った人間と、人間を捨てた料理上手なペット- 本編 https://novelup.plus/story/592000660
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