「貴様のような下賤な魔女が、のうのうと我が妻の座を狙い画策するなど! 恥を知れ」 味方のない夜会で、婚約者に罵られた少女は涙を零す。その予想を覆し、彼女は毅然と顔をあげた。残虐皇帝の名で知られるエリクはその横顔に見惚れる。 欲しい――理性ではなく感情で心が埋め尽くされた。愚かな王太子からこの子を奪って、傷ついた心を癒したい。僕だけを見て、僕の声だけ聞いて、僕への愛だけ口にしてくれたら……。 僕は君が溺れるほど愛し、僕なしで生きられないようにしたい。 明かされた暗い過去も痛みも思い出も、僕がすべて癒してあげよう。さあ、この手に堕ちておいで。 脅すように連れ去られたトリシャが魔女と呼ばれる理由――溺愛される少女は徐々に心を開いていく。愛しいエリク、残酷で無慈悲だけど私だけに優しいあなた……手を離さないで。 ヤンデレに愛される魔女は幸せを掴む。 【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264) ※メリバ展開はありません。ハッピーエンド確定です。 【同時掲載】アルファポリス、小説家になろう、エブリスタ、カクヨム、ノベルアップ+、ノベルバ