本作は、他サイトにて「最後の夢」のタイトルで公開しております、僕の処女作のリメイクとなります。 大まかな内容は変わりませんが、一から書き直しているのでストーリー構成や文章構成は初稿と大きく異なります。 また、リメイク版はノベルアップ+のみでの限定公開ですので、よかったら読んでください。 本作を読むのと読まないのとでは、僕の作品の楽しみ方が大きく変わります。 _____以下よりあらすじ____ 高校生の少年・藤沢光助は眠るたびに前回の夢の続きを見るという不思議な体質を持っていた。 見る夢は突拍子もないファンタジーなどではなく、実際に経験したの過去の繰り返し。 後悔を思い返すように夢の世界で過去の時間をなぞる。 そんな光助はかつて旧友から長きに渡る虐めを受けていたのだが、佐伯桜花というクラスメイトの少女によって理不尽な虐めから救い出された。 桜花は虐めに終止符を打った際、光助に手を差し伸べて笑顔でこう言った。 「君、いつも教室で本を読んでいるよね。よかったら私と本の話とかしてくれない?」 その言葉が全てのきっかけとなり、光助は桜花と友人の関係になった。 桜花の気まぐれで家の近くの公園に呼び出され、本の話をするというだけの友人関係であったが、光助はそれだけの関係に満足していた。 二人の時間に幸せを感じていた。 だが、平穏は永遠に続くわけではない。 二人が友人関係になって三年ほどが経った頃、佐伯桜花は他界した。 自殺だった。 突然の出来事に戸惑いながらも光助は桜花の葬儀に出席した光助は、彼女の祖母に「預かっているものがある」と言われる。 翌日、桜花の家へ行くと、桜花からの手紙が光助を待っていた。 その手紙にはかつて光助が桜花へ貸した本を彼女は汚してしまったと書かれており、汚したという本の最後のページには丁寧な字で「助けてほしかった」と、書かれていた。 こうして光助は桜花の自殺に自分の知らない重要な事象があると知る。 そして、光助は決意する。 今度こそ佐伯桜花に自殺をさせないよう、彼女が救われるよう、夢の中では同じ過去を繰り返さないと。 桜花の死んだ現実。 桜花の生きる虚実。 光助は、佐伯桜花というヒロインを救う為に、今日も街を駆け抜ける。
読了目安時間:52分
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