俺は歴史好きの高校生・下田(しもだ)一郎(いちろう)! クールな幼馴染・莉央(りお)ちゃんと共に、19世紀半ばの中国――つまり清の時代に来ていたぜ! 当時は麻薬であるアヘンがはびこっており、取り締まる動きが強くなっていた。 「どうやら『アヘン戦争』勃発前夜のようですね。 一般的にはイギリスが悪いとされていますが……なかなかとんでもない事件だったんですよ。 現代の先入観を捨て、当時の世相を理解しなければ――真相は見えてきません」 麻薬を買わせる為に戦争ふっかけて、力づくで無理矢理従わせた……世界史ではそう周知されているアヘン戦争。 俺の中ではイギリスの卑劣漢ぶりの代表例という認識だが、どうやら莉央ちゃんの考えは違うようで……? 短編シリーズ「莉央ちゃんとタイムスリップ!」第三弾。 7/31 エピローグに「おまけ」を追記。
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