夢の街、未来ヶ丘市にある築三十年のアパートの二階。 小説家志望の七福藍名は連日の執筆に疲れ、お昼まで熟睡していた。 そんな藍名が目を覚まし、窓を開けると一階から焼きそばのいい匂いが漂ってきた。 焼きそばの匂いを嗅いで頭の中が焼きそば一色に染まる藍名。 だが、ズボラな藍名には焼きそばを作るという考えはない。そこでカップ焼きそばを作ることを思いつくが、そういう時に限って家にカップ焼きそばがない。 そうとなっては仕方ない。藍名は近所のスーパーマーケットにカップ焼きそばを買いに行くことにしたのだった……。 ただカップ焼きそばを買いに行って、カップ焼きそばを食べるだけの短編物語。 現代社会の出来事だから、「現代/その他ファンタジー」ってあり? まあ、カップ焼きそばは妖精みたいなものだからファンタジーで良いよね。 半分くらいは嘘で半分くらいは本当の単なるお遊びストーリー。 だけどこれだけは伝えたい。読んだらあなたはカップ焼きそばを食べたくなる。 ※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・地域とは一切関係ありません。ですが「日清焼そばU.F.O.」が美味しいのは事実です。
読了目安時間:10分
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