カードゲームをこよなく愛する少年禅宗ハヤトは、ある日一人の猫耳の少女と出会う。 可憐なドレスに身を包む少女の名前は、リリィ。 リリィはハヤトを見るなり飛びついて懇願する。 「君が禅宗勝利様の御子息、禅宗ハヤト様だニャ!? 一緒に来てほしいニャ!」 突然の事に混乱するハヤトであったが、リリィに連れていかれた先は、カードゲームで世界の勢力を争う世界、『アークガルム』であった。 いきなり異世界に連れてこられたハヤトは、恐ろしさから逃げ出してしまう。 その時、森を徘徊していた巨大な熊『グレイベアー』と遭遇してしまう。 絶体絶命のハヤト。 グレイベアーの爪牙がハヤトを襲おうとした、その時だった。 身を挺してハヤトを庇ったリリィが、爪に引き裂かれてしまう。 息絶えようとするリリィ。 「よかったのニャ……ハヤト様が、無事、で……」 血に濡れたリリィの手を握るハヤト。 その時、頭の中に誰かの声が響く。 『唱えよ、魂の再生の言葉を。その言葉は──』 「ソウル、リメイク……!」 突如眩い光に包まれるリリィの体。 そして、光が収まるとそこには、先程とまでの可憐な姿から一変、水着の様な姿に巨大な爪を携えたリリィが立っていた。 《ワイルドキャット・リリィ、ここに参上!! ご主人様を傷つける奴は、許さないんだから!》 素早い爪の一撃に、あっけなく沈むグレイベアー。 選ばれたデュエリストであるソウル・リメイカーとなったハヤトの、異世界カードバトルがここに幕をあげる! ※うん、そう、またなんだ。プロローグ祭って奴さ。 いくつかあげていくプロローグの中から、一番延びたものを連載するかもなー的な企画なんだ。 だから、この話に続きが出来るかどうかは作者もわからない、ってわけだ。 まぁそうがっかりしないで。君のいいね!が連載に繋がるかもしれないよ……ふふふ……
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