時羽研究所の生命科学部署にて、部長兼主任研究員を務める栗原梨花は、小さな猛獣であった。 ただそれは、かつての家庭環境の問題から、結婚、夫婦。 母親という存在に対して嫌悪するに至ったことに起因していた。 そんな栗原ではあるが、本能的に他人への興味を持ってしまう感情には抗いきれない。 それを、自らの胸中に渦巻く感情から無視出来ない事と知り。 普段からの落ち着きの無さも相まって、一人ジタバタとする。 そんな中、検査を依頼された新種の菌の扱いを誤り、事は思わぬものを生んでしまう。 猛獣的な栗原梨花と、面倒臭くも、どこか憎めない人間たちの群像劇を軸に展開する、前半ジタバタの、後半ドタバタな物語。 彼らは、災難の末に何を得るのか。 これは、誰かと向き合う前の。 自分と向き合う人々の話。 ※一部バイオレンス要素が入りそうなので、その部分は通常版とソフト版を分ける予定です。
読了目安時間:1時間59分
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