祝日を合わせて4日間の連休。その初日。 もう昼過ぎだというのにカーテンを閉め切った薄暗い部屋。バネの飛び出たベッドの上でVRヘッドセットを付けて、トランクスとTシャツ姿で横になっている男がいた。「レストランで美味しいシーフードを振舞えば美女もイチコロって本当か!」などと一人興奮している男"ルパート・アビエス"。 一方、真面目を誇張"体現"したかのように、朝から息が詰まりそうな参考書の山々をデスクの脇に築き、コーヒー片手に勉学に没頭する"デイヴィッド・デイヴィス"。 神様が気まくれを起こさなければ、交わることなんてなさそうなこの二人。一応、エリート校に通う天才たちではあるのだが。どうも、何かが何処かでどういう訳かオカシクなってしまったようで……。 「吸い込まれそうな彼女の青い瞳には、もう君しか映っていない!?」なんて適当な商売文句に興奮している残念な男によって、胃もたれしてもまだお釣りが返ってきて有り余るくらいに、想定外で面倒で面倒なことになるなんて。特に後者の彼は思いもよらなかったでしょう。 絵に描いたような笑いあり、涙あり、恋愛あり?の、他愛ないキャンパスライフをただ送りたかった。そんな運命に"翻弄"されてしまった2人の物語。さてさてどうなることやら……。 ※ただいま改装中です。もしお読みになられる際は、プロローグから数えて3話までに留めておかれることをお勧めします。 ※ちょーっと骨の折れる改装を施していきますので、あまり構えず気長にお付き合い頂けますと嬉しいです。 ◆作品名 銀のカタストロフィ -Καταστρέψτε το Καρδιά- (カタストロプステ・ト・カルディア)
読了目安時間:5時間0分
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