前回までのあらすじ ついに生徒会役員の暴走を止めることに成功した役主。 命を賭けた生け花勝負に敗れた生徒会長、華華花は慟哭する。 「オレたちの生け花は悪だとでも言うのか!? いや、素晴らしい生け花を後世に残そうとしたオレたちが間違っているはずなんてないッ!」 「アンタたちの思想が完全に間違っていたワケじゃない。だが……なあ、その思想の成就に、多くの人々の生け花を犠牲にすることは必要だったのか?」 「…………」 役主の問いかけに何も答えない華華花。 「会長」 「思想はともかく、会長の生け花は悪ではありません。会長の生け花は間違ってなんかいません」 口を開いたのは、女彼だった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「そもそも、この世に『素晴らしくない生け花』など、存在しないのです」 「女彼……」 : : : : 「帰りましょう。役主さん。私たちの部室に……!」 「ああ、みんなが待ってる!」
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