私は麻衣。十二歳。 小学生最後の夏休みがやってきた。 大好きな、大好きな夏休みなのに、今年はとてもブルー。 それは大好きなママが、体の調子を崩してママの実家に帰っているから。 留守番するパパとは仲良しのはずだったのに、ふたりだけだと息苦しさを感じてしまう。 とても退屈になってしまった夏休み。 そんな時、友美お姉さんと会う。 会社を辞めて暇を持て余していた友美お姉さんと意見が一致して、私は友美お姉さんと遊ぶようになる。 そんなある日、私は工事現場の下を歩いていた。お友美姉さんと一緒に食べようとケーキを買って。 偶然お姉さんと会ったその時、クレーンから鉄材が落ちてきた。 私は逃げようと必死に走ってけど、黒い影はどんどん大きくなってきて……。 気づいたら、列車の中にいた。 そこにいたのは、友美お姉さんと私、そして三年生の男の子の三人だけ。他に乗客はいなかった。 駅はあるけれど、列車は止まることなく通り過ぎる。 明らかに普通とは違う状況。 一体、ここはどこ? 私たちはどうなってしまったの? 列車の中、私たちの冒険がはじまった—―—―—―—―。 2021年9月5日現在 ジャンル別:日間2位 / 週間6位 / 月間9位 / 年間4位
読了目安時間:2時間25分
この作品を読む