『夢』とは何か? 平凡で残酷な現実に産まれ生きたある一人の女は、人間なら誰しもが持ち得る物であろうそれをこう定義した。 「夢とは御伽噺だ。辿り着けるかも分からない、どれだけ手を伸ばそうとも決してその手に掴めぬ幻想。人々が求める夢こそが、何物にも勝る至高の御伽噺なのだ」……と。 故にその者は求め、願ったのだ――終わりなき幻想で満ち溢れた御伽噺を。 ――それは影煌二元の御伽噺。 新生せし終わりの時代は悲劇で満ち溢れ、宇宙(ソラ)を彩るは善と悪の美しき綾模様。 善と悪が常に争いあう嘆きと悲しみの世界。決して相容れぬ精神性を持つ者達が、血で血を洗う殺し合いを繰り広げる中で、己の祈りを信じ貫き通す事に命を懸ける二人の男女が居た。 ――舩坂弘。 ――エリザベート・アマーリエ・オイゲーニエ・フォン・ヴィッテルスバッハ。 『殺戮』と『寵愛』 相反する二つの祈りを宿した男女が紡ぐ始まりの物語。 其を為すは、虚構を調和せし始まりの語り部。 これは二人の救世主と、この世界に生きた遍く人々が描くコズミックオペラドリー厶ダーク御伽噺。 『命の答え』……それは夢の果てに待つ、ヒトが紡ぎし心奏の調べ―― ※あらすじでは分かりにくいですが、この作品はロボット物です。 ※この作品はスタートレックのような真面目なSFでは無く。スターウォーズのようにファンタジー要素等が含まれる、遊びのあるSFになります。つまりは「SFチック」。 ※この作品は、【小説家になろう】にも掲載中です。
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