自律精神科学論理アンドロイド:Spiritual Technology Logical Android——通称ステラは最先端科学都市メトロポラリスで造られた。 ステラを生み出したハカセはステラに人の心の自我を持つことを願った。 その数カ月後、オーバテクノロジーに慢心した人類は世界大戦を起こし、メトロポラリスも同様に戦火に覆われた。 爆撃により崩壊するビル群にステラは押しつぶされる寸前、ハカセが身代わりとなるも瀕死の致命傷を負ってしまう。 ハカセの遺言に従い、この世界を離れることを決意したステラは別の世界へと転移(トランスポート)しようとするも 隕石の破片が宇宙船にぶつかる不慮の事故(トラブル)により意図しない座標と時間軸へと転移してしまう。 命からがら目覚めたステラがたどり着いた先は人気のない山里で不時着の衝撃時に記憶を欠損してしまう。 目的を失い途方に暮れていたステラは街道を歩いていると山賊に襲われている貴族の馬車があり、これを助ける。 馬車の中に居たのはなんとステラと瓜二つの少女ジュリエッタだった。 聞く所のよるとステラがたどり着いた先は剣と魔法の世界アリステラで時折ステラのような異界人が訪れることがあり、星送りと呼ばれているそうだ。 ジュリエッタはイグニス帝国の公爵嬢で近年は周辺国からスパイ活動や破壊工作が横行しているため、影武者を頼まれる。 ステラはジュリエッタの屋敷に招待され、そこで若かりし頃のハカセそっくりの召使いロメオと出会うもどうやら面識がないようであった。 十日後、イグニス帝国で國読みの儀が執り行われ、ジュリエッタ一行は参列する。 ジュリエッタの叔父の皇帝ジオルグ、新進気鋭の伯爵でジュリエッタの婚約相手ガリウスなどの要人達が参列する中、 星海教の教祖ラナの星見の占いによる祭典が行われる。 そこでステラが見せられたのはロメオがジュリエッタを殺し、星送りの流刑に処される未来だった。
読了目安時間:13分
この作品を読む