星数ほどに織り成されるドラマには、多くのキャストが存在すると同時に、そのシーンに相応しい"奇"遇な形"跡"が存在する。 時に大衆を惹き付け、映像をより鮮明に、そしてより深くの意味へと結び付ける『演出』。 ドラマや映画のお約束。 悲劇に相応しい、曇。 喜劇に相応しい、青空。 別れに雨を。 再会に虹を。 そんな美しい物語に介添えるように、都合良く、見計って、奇跡を招く『力』を持つ存在が世界の狭間に居ることを。 彼らのような存在を。 ──『演出家／lacry'mIa《ﾗｸﾘﾐｱ》』── そう、呼ぶのだと。 高校二年生の春先に。 たった二日の前の夕暮れに。 セーラー服の少女。 吉園 藍は──知った。 ※この作品は、さくも様が主催する『プロローグ祭』の参加作品です。（https://novelup.plus/user/546425566/profile) 詳細はこちらのイベント告知にて↓ https://twitter.com/sakumo_mizuiro/status/1165644023920414722?s=21
