ある日、特殊能力に目覚めたと話しかけてきた彼[航]は翌月から帰ってきたと言い、意識だけだが時を超えて過去に行けるようになったと教えてくれた。 未来から時を超えてきた彼は私[華乃]の身に降りかかる様々なトラブルから守ってくれる。 私の為に何回も時を超えて最良の結果を模索する彼。 そんな彼は過去の話をしない。 それは悲しい、人に話すような過去ではなかったからだった。 その過去を知った私は彼を幸せにするべく尽力し、彼も私を幸せにするために時を超えてくれる。 いつの日か幸せになった私と彼。 だが彼は幸せになればなるほど生まれの不幸を呪い、その呪いに蝕まれて私を幸せにするために選んで欲しくない最良を選んでしまう。
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