主人公は一家で経営する花屋で働く十五才の少年――ロッジ。 日々、忙しく、真面目に働く彼であったが、実は彼には二つの秘密があった。 一つ目の秘密は、『魔道具』を密かに隠し持っているということ。魔道具はそれだけで、『街一つが買える』と言われるような代物。なので、街の花屋が持っていてよい物ではないのだが、畑の中から偶然それを掘り出したロッジは、そのことを誰にも言わずに、毎朝『それ』を使うことを楽しみにしている。 二つ目の秘密は、密かに想いを寄せる一人の女性がいるということ。 女性の名前はアネモネ先生。年上の綺麗なお姉さんで、しかも優しいお医者さんで、街のみんなから慕われている。ロッジにとってはまさに『完璧な人』で、手の届かない高嶺の花である。 そんな二つの秘密を胸に秘めながら暮らしていたロッジは、とあるキッカケから、アネモネ先生にいま恋人がいるのかどうかを確かめることを決意するのだったが……。 これは、純朴な少年・ロッジとアネモネ先生の、『秘密』をめぐる物語。 おそらく二十話ほどで終わる中編ライトノベルです。 バトルはなく、基本的には落ち着いて読めるラブコメになっていると思います。 既に一区切り書き終えたものを投稿していくので、途中で音信が途絶えるということはないのでご安心を。(ブクマや感想を与えると作者が喜びます。) おねショタっていいよね……いや、幼女も捨てきれないな……という気持ちで書きました。
読了目安時間:1時間2分
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