型に当てはまりたい、ナニカになりたい少年少女がパーティーをする。異形とかも出たりするらしいよ。 *☆* 起源をも超越した絶望。神秘の最奥に至る真理。つまるところ、ソレラがパレードを為し、アパートの扉をすり抜けて来たのだ。 揺れ動く、時空。陽炎のように曖昧な空間が、彼女の瞳に映る異形。人間であるのならば、誰しもが恐れる絶望の体現が其処にはあった。 空気の感じはよく分からない。けれど間違いなくソコに意味は散らばっていなくて、何でもないナニカがほーほーと在るのだけは確かである。 あれだけにはなってはいけない。一番純粋な正しさは、アレらを恐れて同時にアレらに苛立つ。 嫌いで然るべきソイツらを視て、お前らだけは概念を殺し尽くしても何にもならないのだと、星喰いでさえ察するだろう。もとよりあれは、可能性の悪意が織りなす”夜空”でしかないのだから─── *☆*
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