<次回予告> 「アララのバカっ!! が、立った……ッ!?」 ジロー渾身のつっこみも、「1Q85年」に思いの全てが捉われているアライくんにはまったくもって通じる気配が無い……ッ 絶望的な状況の中、それでもジローは親友のため、あるいはよく分からない義務感のようなものに背中を押されるようにして、満身創痍の身体で立ち上がるのであった…… ジロ「ガイアよ……僕にッ、囁きかけろぉぁアアアアッ!!」 その文字通り意味不明な叫びに呼応するかのように、でっぷりとした腹に嵌まったベルトから眩い一条の光が放たれる。中空に描き出される光の文字は<四面楚歌>。 ジロ「変身ッ!! しめぇぇぇんッ!! ソッカァァァァッ!!」 外界から隔絶される仮面とスーツをその太い身に纏いし時、匿名性を帯びたがゆえに容赦の無い、臆面無きツッコミ改革がジローの内面で激しくスパークするのだ!! ジロ「オィィィィッ!! オイ、オィィィィィ!! ……ハッ!?」 が、その背後には既に、屈みこんだ姿勢で胸の前で印を結び終えていたアライくんの姿が……ッ!! アラ「愛無きつっこみに意味はじゃ無ぎがいり。こが直腸へのつっこみばにで目ば覚まそりまっちょがジロー!! おおおおおああああッ『あら!いい最終極技』ッ!! 『あ、な~るほど!ジ/エンド/オブ/ザ/ワールド』ぉぉぉぉあああああああッ!!」 中腰無防備状態の菊門に、天突かんばかりに反り返った褐色の中指指弾が、無駄にバネを有する背筋力を真っすぐなベクトルに変換しつつ撃ち込まれていく……ッ!! 人間の尊厳を奪い尽くす絶技は、ジローに完璧なる諦観と、残忍なまでの現実を突きつけるぞッ!! でも、ここさえ耐えきれば……耐えきれればジローの勝ちなんだからぁぁぁッ!! 次回「アッサラーム! アライくん」第128話「ジロー死す」。アライーナイトフィーバー、レディィィィィぁッ、GOOOOOOOOOOOOOッ!!
読了目安時間:3時間20分
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