大地が浮かび上がり、植物は巨大化し、動物は魔物に変貌する――【星の力】が暴走し、【法則災害《ハザード》】が日常的に吹き荒れる世界。 元凶である【星の力】を技術転用することでそれらの危険を検知し、制御するシステムを開発して人類に安住の地を提供する【理の守り人】――【ハーフィズ】たちは、その技術を人々の生活に必要なあらゆる方面に適用し、人類の発展に寄与していた。 新人ハーフィズのシャディーラとユセルは、調査任務で【世界の果て】と呼ばれる大嶺山脈へ向かう。 初めての野外任務でテンションが上がる二人が調査エリアで発見したのは、変異体に見間違えるほどやつれはてた【薔薇都市国家同盟】の議長の息子・アラムだった。 全く違う場所で行われている祝賀イベントに参加しているはずのアラムがいることに疑問を抱きつつも、要救助者の保護を優先する二人。 当初、遭難者救出で終わると思ったこの出来事は、彼を追う猟犬型の魔物と謎の人物の出現を皮切りに、主人公たちを国家間の争いや千年前に起きた皇国解体にまつわる陰謀に深く引きずり込んでいくのだった――。 乾いた空気、砂漠、入り組んだ路地から構成された迷路のような街。 現実の私たちより進んだ文明を持ったアラベスクな異世界を舞台に、陰謀渦巻く冒険物語が幕を開けます! 表紙・挿絵はHAK様にご担当いただいております。 HAK様の洗練されたセンスで描かれた豪華挿絵付きの回は「(★)」と記載いたしますので、お楽しみに。 では。 銀髪美少女とイケメン少年の褐色コンビが世界に忍び寄る陰謀に挑む、頭脳戦×アクションをシリアスライトに楽しめるアラベスク・ハイファンタジー冒険譚、ぜひ、ご賞味あれ☆ write:鵠 厨子(くぐい ずし) illust:HAK様 【事務連絡】 序盤3話を2話に圧縮しましたため、話数が変わっております。ご了承ください。 合わせて一部タイトル変更しました。 14話の下ニムール湖の景色では荒間星様主催の「ファンタジー風景コンテスト」で大賞受賞しました☆ 荒間星画伯直筆の絵をいただきました!
読了目安時間:11時間18分
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