長谷川陽斗はゲイバーで働くナンバーワンホスト。5年前に大阪の実家を飛び出して上京し、貧困生活を余儀なくされたが、女のような容姿と可愛い八重歯で成り上がり、今では洒脱なマンションで優雅に暮らしている。 平日の朝、目の保養のためにお隣の男前『斉藤さん』を窓から眺めるのが習慣になっていた。ひょんなことから『斉藤さん』と友達になった陽斗は、お互いの部屋を行き来する仲になる。 ある夜、酔っ払って眠ってしまった陽斗は斉藤に『襲われる』のだが、斉藤の目的は陽斗の身体ではなく、八重歯だった。斉藤は『八重歯フェチ』だったのだ。その特殊なフェチのために付き合う女性たちと長続きせず、苦しんできた斉藤を気の毒に思い、自分の八重歯を提供することにした陽斗。しかし、斉藤と会い続ける内に、斉藤に対する恋愛感情に気づいてしまう。 ノンケとは恋愛しない。そう決めていた陽斗だったのに、斉藤への気持ちは抑えきれないほど膨らんでいた。その気持ちに決着をつけるため陽斗はある行動に出る。 ※性交描写はありませんが、キスシーンはあります。 ※登場人物が関西出身なので会話が関西弁です。 ※ハッピーエンドです。
読了目安時間:53分
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