地味な女の子の卯田すももは、小学生の頃からの幼馴染である大神葛真(おおがみかずま)に恋をしている。しかし、葛真はすももを邪険に扱うどころか嫌っているようで、彼女は早々に自分の恋を諦めて胸に秘めていた。 恋を秘めたまま、時は流れて高校一年の春終わり。すももは、〝自分の恋が引き金になる症候群〟を発症してしまう。 症候群の初期症状のせいで虹彩が赤く染まったすももは黒のカラーコンタクトをつけて生活していたが、ちょっとした拍子にコンタクトがずれてしまう。そのとき、赤くなった虹彩を、学校一のイケメンの大路瑞樹(おおじみずき)に見られてしまう。 放課後、大路に図書室に呼び出されたすももは、彼も症候群を発症していることを知る。 この症候群は恋愛を成就させないとどんどん病状が進行して、最終的には日差しの下を歩けなくなってしまう。それを避けるためにも、二人は手を組み、互いの恋を成就させる約束をする。 この作品はさくも先生主催の「プロローグ祭」参加作品です。何作かプロローグのみを投稿させていただき、自作の中で最もポイントの高かった物を連載させていただきます。 詳細はこちらとなります。https://twitter.com/sakumo_mizuiro/status/1165644023920414722?s=21