この世界、セプトレーフは七つに分断されていた―― 昔々の大昔。 神々がまだ地上にいた頃のこと。 善神ギリトワイスと邪神アレクバイド。強大な力を持つ二柱の神が人の処遇を巡って相互に争った。 アレクバイドの一撃で世界は七つに引き裂かれ、ギリトワイスの聖なる力で邪神が封印された後も、七つに分かたれたままとなった。 分断された欠片の世界の上で、それでも人々は生き続ける。 第一の欠片は世界のかつての世界の中心、ネセルテ 第二の欠片は水に愛されし群島の国々が集う、ラテウ 第三の欠片は火を噴く山と荒涼たる砂漠が広がる、イフレ 第四の欠片は峻嶮な峰が風舞い踊る草原に聳える、二ウド 第五の欠片は巨木多い茂る大森林、アレス 第六の欠片は太陽の沈まぬ白き大陸、ギルス 第七の欠片は光知らぬ闇の大地、カルド それぞれの欠片の上で人々は世代を重ね、いつしか世界の元の姿は忘れ去られた。 もはや互いの欠片の存在を知る人間すら少なくなっていく中、 欠片の世界を隔てる狭間を越えて旅をする「旅人」と呼ばれる人々が欠片同士を細い糸で繋いでいた。 世界片を往き来する何でも屋、「旅人」の少女、アリアは、師であり兄弟分でもあるラクスと共に依頼をこなす日々を送っていた。 そして彼女はある日、旅人とは犬猿の仲であるはずの教会からの依頼を受けることに。 ーー神の目とも呼ばれる第三月の新月期、その節目の儀式が始まる前に、教会から盗まれた儀式の道具を取り返せ。 本来ならばあり得ないはずの、教会から依頼。 首を傾げながら盗品を取り戻しに向かったアリア達は、盗品に紛れるようにして眠る一人の少年と出会うーー 主人公がボクっ娘、おねショタ要素がありますが、ショタが成長する可能性がありますので純粋におねショタが好きな方には不向きかもしれません。 ※pixivでも同作品を連載中です。
読了目安時間:6時間33分
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