近未来。 機械薬学という技術が発展している世界。 日本は、日本連邦と名前を変えた。 その日本連邦の国防軍の軍人である亘理大尉は、帰宅すると必ず通話を行う。相手は、戦禍の届かない場所にいる妹だ。それが日課だった。日中、私腹を肥やす上司の大貫中佐を手伝い悪事に手を染めていることを隠しながら、いつも笑顔で妹と通話をしている。 そんな亘理の存在をを邪魔だと思った森永少佐は、亘理大尉の弱みを探ろうと試みる。 だが調べた結果、疑問が浮かんだため、直接接触する事に決める。 結果として森永少佐は、何故亘理大尉が大貫中佐を手伝っているのか知る内に、自分達が協力関係を構築できるのではないかと考える。亘理大尉はそんな森永少佐の提案を受け入れる。それを契機に、次第に二人の距離は近づいていき、当初は協力関係にある事を隠すために恋人と偽っていたのだが、実際にお互いに惹かれあう。次第に密談が無い場合であっても二人で過ごすようになっていき、お互いの好みを知るようになる。 ※シリアスです。軍人×軍人。 ※主人公的には幸せ(概念)という、メリーバッドエンドなお話です。 【キャラクター】 ◆メイン 受け:亘理 依月 大尉。 機械薬学の研究者だった。 攻め:森永 昭吾 少佐。 情報漏洩をする大貫を迷惑におもっているので、その手伝いをする亘理を排除したいと考えていた。 ◆その他の登場人物 ・沙月:依月の妹 ・大貫:亘理の上司 ・高瀬:森永の部下 ・遇津:病院経営者 ・御倉:亘理の同窓生だった研究者 等 ※お題フリー 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
読了目安時間:2時間15分
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